新潟に日本で唯一特別天然記念物で国際保護鳥のトキを食べられる店がある――。そのような情報を聞いた本紙記者は、急きょ佐渡に向かった。
トキ料理を出しているのは、佐渡島ですし店「ひとみ」を経営する米国籍のシェンキンス氏(68)。きっかけはすし店を始めた5年前、たまたま家の前で死んでいた放鳥トキをさばいて鍋にしたものを近所の人たちにふるまったところ、「ぜひ店の看板メニューに」と好評だったからだという。
とは言え、国内では保護センターが放鳥したトキは全て厳重な管理下におかれており、これら放鳥トキを無断で捕まえることは法律で禁止されている。そこで、シェンキンスさんは国際法を批准しない「無法者国家」こと北朝鮮に飛来する訪朝トキを万景峰号(マンギョンボンごう)ルートを通じて1羽当たり10万円で購入しているそうだ。
記者が訪れたのは、運よく訪朝トキを仕入れた翌日だったため、さっそく鍋をふるまってもらった。
一見普通の鶏鍋のようだが、トキの肉は鶏のそれに比べ歯ごたえが強く、噛み切るためには少し力がいる。だが肉から染み出す汁が非常に濃厚で、それでいて後味があっさりしている。かつてトキが絶滅の危機に瀕した原因は乱獲によるものだとされているが、この味を知ってしまうと、「乱獲されてしまうのもさもありなん」と納得してしまいそうだ。
だが最近、動物愛護の観点からトキ鍋に対する風当たりも強くなっているという。シェンキンスさんの店にも、動物愛護団体からの批判が絶えない。目くじらを立てた団体関係者が店に押しかけることも多いが、実際にトキ鍋を食べてもらうと、悔しげな顔をしながらしぶしぶ帰っていくという。
シェンキンスさんは、このトキ鍋を密かに「シー・シェパード鍋」と呼んでいるそうだ。
これはあかんやろ……
放鳥トキ、鍋で味わう 新潟 新潟に日本で唯一特別天然記念物で国際保護鳥のトキを食べられる店がある――。そのような情報を聞いた本紙記者は、急きょ佐渡に向かった。...
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